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蒼夜の混沌とした頭の中を徒然に書き綴るぺぇじ
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肩で息をしながら、重くなった身体を引きずって歩く。
精々1km足らずとはいえ、全力を超えて走った反動で足の限界が近い。

「命あっての物種つっても、これはキツいぜ」

だが、座ってゆっくり休憩というわけにもいかない。
あんな猫(?)みたいな猛獣がいる森で無防備に座り込むほど、俺の神経は太くない。
ひとまず、どこか安全な所まで行かねば。
……あるのか、安全な所?
い、いやいや。まさかずっと危険な場所が続くってことはないだろ。
人の住んでいる所まで出れれば、何とかなるはず。

「しっかし、行けども行けども木ばっかりだな」

目に入るのは、木と葉、あと実。
木はやたらと背が高くて、ものによっては見上げても天辺が見えないのもある。
葉はかなり生い茂っていて、非常に青臭い。ところどころ、青い色が混ざってるのは見なかったことにしたい。
実は遥か上の方になっているのもあれば、俺の頭と同じくらいの高さになっているのもある。
喉が渇いてはいるが、さすがに食えるかわからん木の実を口に入れることはしない。
このまま迷って飢え死にしそうになったらわからんが。
それは最後の手段だ。

「とっとと森を抜けられるといいんだが。最後の手段に頼ることが無いように願う――っと」

突然目の前が開けた。
一瞬、森を抜けたのかと思ったが、すぐに違うとわかった。
目の前が開けたのは、そこだけ木が伐採されてるからで、
それはすぐそこに建っている家に使われているらしかった。

木造のそれなりに大きい家を見て、さてどうしたものかと少し迷う。
見た感じ無人ではなく、誰かが住んでいるであろう雰囲気ではある。
それはいい。むしろ、食べ物や水があると確信出来る分だけ素晴らしい。

問題は、だ。
中にいるのが人間ではなく、人外の何かだったらやだなぁ、ってことなんだが。
もし中に猫(?)がいやがったら、今度は逃げ切れる自信は無い。

「……ま、それでもスルーなんて選択肢はねえけどな」

呟きながら、扉へと近付く。
拳で数回ノック。
コンコンと軽い音が響く。
少しの間があり、中で何かが動く気配がある。

さて、鬼が出るか蛇が出るか。
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