蒼夜の混沌とした頭の中を徒然に書き綴るぺぇじ
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「おーす」
「ああ。……どうした?」 「なにがだ?」 「いつになく機嫌が良さそうだからな。何かあったのか?」 「やっぱわかるか?」 「ああ」 「実はな……、っと。これだこれだ」 「これは……」 「いいだろ。今回の“仕事”の報酬だ」 「一対の中華刀。……もしや、干将莫耶か」 「おう。投影魔術とやらで創ったバッタもんだけど、そこらの刀剣なんか目じゃねぇぞ」 「そのようだな。こうして持っているだけでも、かなりの力を感じる」 「だろ? 次の“仕事”では、こいつをメインで使うつもりだ」 「お前とは相性が良さそうだからな。良い選択かもしれんな」 「ああ。下手な装備を持っていくより、よっぽど心強いぜ」 「しかし、これほどのモノを投影するとは、かなり優れた魔術師なのだな」 「あぁいや、本人はまだまだ半人前だっつってたぞ。あと、魔術師じゃなくて魔術使いだそうだ」 「む? いまいち定義が判らんが……」 「あー……、確か、魔術を目的ではなく手段として扱う者、だったか」 「ふむ。“こちら”では魔術自体を目的にしているものはそう多くはないのだが」 「“あっち”だと、ほとんどが目的になっているらしいぞ」 「文化の違いだな」 「だな。魔術の隠匿の為に、大量殺戮とかもあるらしいぜ。 胸糞悪い」 「それは……。そんなところで魔術使いなどと……、大丈夫なのか?」 「いや、どっちかっつうと駄目だ。あいつ、猪突猛進型だから」 「まずいだろう、それは」 「まずいなぁ。ま、いざヤバイ時には助けに行くさ」 「気軽に言うが、そう簡単に“向こう”には行けないだろう?」 「そん時はよろしく頼むぜ」 「本当に気軽に言ってくれる。……だが、いいだろう。友の頼みだ。 その時は力を貸そう」 「おう、頼りにしてるぜ」 ![]() ![]() |
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