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蒼夜の混沌とした頭の中を徒然に書き綴るぺぇじ
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オッス。俺、高畑直人。
私立聖祥大学付属小学校に通う、小学3年生だ。




将来の夢は飛行機のパイロット。
元気がうりの9才児。
そんな俺の朝は、兄貴の部屋に行くことから始まる。

「おーい、兄貴ー。入るぞー」

ノックしながらドアを開ける。
さて、今日はどっちだろうな。

「兄貴ー?」

部屋の中を見渡す。
右、左。念のため上。ついでに下も。

うむ。もぬけの殻だ。
どうやら今日はいない日だったらしい。

兄貴は前触れもなくいなくなったり、かと思えば当然のように家にいたりするのがしょっちゅうだったりする。
何してるのかは知らないけど、生まれついての巻き込まれ体質だからな、兄貴は。
また何処かで厄介ごとに巻き込まれてるんだろ。

いい加減慣れてきてるので、特に探したりはせずに放置。
放っとけば、自力で帰ってくるし。

そんなわけで、兄貴の不在についてはスルー。
仕方ないので、台所へと向かう。
俺と兄貴だと、兄貴の方が料理が上手いから、いたら作ってもらうんだけどな。
いないんじゃしょうがない。
しょうがないので、自分で作る。

作るっていっても、せいぜい目玉焼きとサラダ、トーストとスープぐらいだけどな。
小学3年生にそんなたいしたもん作れねえって。

一通り仕度が終わったら、親父を呼びに行く。

「おーい、親父。朝飯だぞー」

ノックしながら声をかける。
これで出てくれば楽なんだけど。

1。

2。

3。

……ダメか。しょうがない。

「親父、入るぞー」

ドアを開ければ、こっちに背を向けてパソコンに向かう親父の姿が。

「親父、朝飯できたぞー」

肩を揺らしてやると、ようやく気付いたらしい。
忙しなく動いていた手が止まる。

「おお、もう朝か。おはよう、直人」

「おはよう、親父。仕度は出来てるから、食べようぜ」

親父はいわゆるプログラマーと呼ばれる仕事をしている。
基本的に家に居る仕事なんだけど、仕事とプライベートの区別がつきにくい仕事でもある。
おかげで、家事は俺か兄貴の仕事になってる。
放っとくと何もしねえんだもん、この親父は。

「うむ、うまい。直人も料理上手になったな」

「そうかぁ?」

ホントにたいしたものじゃねえんだけど。

「ああ、直人が息子で幸せだよ」

こ、こういうことさらっと言うからな、この親父は。
まあ、褒められて悪い気はしないけど。






朝飯が終われば、親父は仕事に戻り、俺は学校へ行く。

おっと、今日は燃えるゴミの日だったか。
行き掛けにゴミをマンションのゴミ集積所に置いておく。

さて、それじゃ、学校へ向かうとするかな。






俺が通う聖祥まで、マンションからは歩いて30分くらいだ。
通学方法は主に自分の足。兄貴がいれば、たまにバイクの後ろに乗っけてもらう。
自分の足の場合、歩くか走るかはその日の気分次第。
ちなみに、家が遠いやつらはバスで通ってたりするらしい。

今日は走らずに歩いたから、バス通学組と鉢合わせた。

「おはよう、直人くん!」

「おはよう、直人。朝に会うなんて、珍しいわね」

「おはよう。毎朝時間が違うもんね、直人くんは。」

珍しく登校途中に遭遇したのは、高町なのは、アリサ・バニングス、月村すずかの3人だ。
この3人は、聖祥小の3大美少女という異名がついている。
俺は3人ともそれぞれに縁があって知り合いだったりする。

「おはよう、高町、バニングス、月村。今日も仲いいな、お前ら」

挨拶を返したら、バニングスに微妙な顔をされた。

「いつも言ってるけど、名字じゃなくて名前で呼びなさいよ」

「いつも言ってることだが、断る」

「何でよ!?」

何でと言われてもな。
別に理由は無いんだが。
強いて言うなら、

「人にこうしろ、って言われると逆らいたくなるのが俺だから」

「アンタね……」

「直人くんらしい、のかな?」

「うーん……」

呆れた顔をするバニングス、苦笑いする月村、そして不満そうな高町。
爽やかな笑顔付きで親指を立てたら、三者三様の反応を返された。

「直人く――」

「おおっと、もうこんなじかんだ。いそがないとちこくしてしまう」

何か言おうとした高町を遮って、棒読みで声をあげる。
そして、そのまま走り出す。

「ってコラー! まだ時間はあるでしょ!」

後ろでバニングスが吼えているが、無視。
あの3人だと、高町が一番厄介なのだ。
あの強情っ張りは、一度決めたことは絶対譲らないからな。
いい負けるつもりはないが、相手をするとえらい疲れるし。
とっとと逃げるに限る。

「ふはははは、さらばだ明智くん。また会おう」

哄笑をあげながらダッシュする俺。
正直、小学生じゃなかったら、警察を呼ばれてもおかしくない。
とりあえず、教室まで戦略的撤退だ。
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