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蒼夜の混沌とした頭の中を徒然に書き綴るぺぇじ
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「えーっと、これとこれと。あと、これもか?」

手にした木の枝やら木の実やらキノコやらをファリィに見せて確認してもらう。



「これとこれはいいけど、こっちはダメ。からだがしびしびしちゃうよ」

許可が出たやつは背中の籠へ。ダメ出しを食らったやつはその辺に捨てておく。

俺達は今、西の森へと来ている。
薪の補充や、山の幸ならぬ森の幸を採るためだ。
といっても、サバイバル技能の無い身では、食べれる物とそうでない物の見分けなどつくわけもなく。
一つ一つファリィに確認してもらっている。

「しっかし、凄い種類があるんだな、この森は」

食べたら巨大化できそうなキノコがあったのには驚いた。
意思のあるキノコが生えていないことを祈るばかりだ。

「うん、いっぱいあるんだよ~。でも、はんぶんはたべられないの」

「そうなのか?」

「うん」

意外−−でもないか。
野生の植物なんてそんなもんかもしれん。
食べれる種類が半分もあるだけ良い方か。
それはそれとして。

「センギの方は大丈夫なのかね?」

西の森は魔獣も滅多に出ないし、危険は少ないということで、
センギの奴は他の場所に1人で行っちまった。
ファリィが一緒だから迷うことは無いんだが、会って二日目の人間を娘と二人きりにするかね普通。
もちろん、何かする気なんて欠片も無いが。
それでも親なら心配するもんじゃねぇのか?

「おとーさんはへーき。つよいもん」

この娘はこの娘で妙になついてくるし。
子供に好かれるタイプじゃ無いはずなんだけどな、俺は。

「んー、もうちょっとおくにいこっか、おにーちゃん」

「ああ」

「それじゃあ、こっちにいこう。こっちだと、クンの実がとれるんだよ」

「へぇ」

クンの実っていうと、あのジュースの元になるやつか。
あれは美味かった。

「クンの実は、いろんなお料理につかえるんだよ~」

料理にも使えるのか。
昨晩や今朝の料理にも使ってたんだろうか。

「家にあるぶんもなくなっちゃったから、おとーさんのかわりにとってきてあげるの」

そう言ってこちらを見上げるファリィ。
その顔には、えらい? えらい? と書いてあった。
やれやれ。

「ああ、偉いな」

頭を撫でてやると、気持ち良さそうに目を細める。
仔犬みたいだな。
褒められて上機嫌になったファリィに連れられ、俺は森の奥へと足を進めた。
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