蒼夜の混沌とした頭の中を徒然に書き綴るぺぇじ
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 「……」 「うーん、結構忙しかったねー」 「……」 「って、天夜くん大丈夫?」 「……つ、疲れた」 「あはは、お疲れさま。今日は久しぶりに本当に忙しかったからね」 「いつもはあそこまで大量の注文は無いっすからね……」 「本当にねー。何か大きな事でもあるのかな? ……はい、飲み物」 「あ、ありがとございます……ぶー!?」 「わっ、汚いなぁ」 「ぇほっ、げほ……。い、一体何飲ませたんすか」 「ん? 濃厚粒いり鯖ドリンクだよ?」 「おい!? なんてもん飲ませる!?」 「貰い物なんだけど、なかなか減らなくて」 「自分で飲めよ!?」 「え~~、そんな気持ち悪いモノ、わたしは飲みたくないなぁ」 「そんなもんを人に飲ませんじゃねぇぇぇーー!!」 「万年金欠で何でも食べる天夜くんならいけると思ったんだけど」 「食えるもんならな!? これはもう食い物じゃねえよ!」 「うーん、それは作った人に失礼じゃないかな?」 「じゃあ店長も飲んでみてくださいよ」 「まあ、それはそれとして」 「話そらさないでください」 「今月分のお給料のことなんだけど」 「なんでしょうか」 「今月は注文も多かったし、ボーナス出してもいいかなって思うんだけど」 「おぉ!」 「でも、ひとつだけ条件があるんだ」 「なんですか!?」 「うん、この濃厚粒いり鯖ドリンクを1ダースほどもっていってほしいな」 「…………ゑ」 「よろしくね♪」 「…………いや、♪とか言われても」 「ダメかな?」 「店長……。なんでそんな大量に貰ってるんすか。飲みきれないなら、貰うのやめましょうよ」 「貰えるものは何でも貰うのがわたしの流儀だから」 「さいですか……」 「天夜くんが飲みきれないなら、他の人にあげてもいいから、ね」 「う~~、しょーがねえすね」 「お、さすが天夜くん」 「今回だけっすよ。今度があっても自分でなんとかしてくださいね」 「えー」 「えーじゃなくて」 「あはは、わかってるわかってる。冗談だよ」 「……ったく」 「それじゃ……、はい、コレ。よろしくね」 「いや、待った」 「うん?」 「俺が持って帰るのは、1ダースのハズですよね?」 「うん」 「で、今渡された分だと、3ダースはあるんすけど」 「……」 「……」 「てへっ」 「てへっ、じゃねえぇぇぇ!?」 「いや、こっそり渡せばばれないかなって」 「ばれるよ! 重さとか体積とか3倍だよ! 気付かなかったら単なる阿呆だろ!?」 「うーん、やっぱりダメか」 「つーか、いけると思ってたことにビックリだよ……」 「残念。それじゃ、はい。1ダース分」 「ん」 「じゃ、今日のお仕事はおしまい。お疲れ様でした」 「お疲れ様っしたー。……なんか、仕事終わってからの方が疲れた気がする」 PR |
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