蒼夜の混沌とした頭の中を徒然に書き綴るぺぇじ
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「世界の理とはすなわち速さだと思いませんか?」
「今度もまたいきなりだな。どうした?」 「どうした、だと? どうしたもこうしたもあるか! この三日間、お前の従姉妹に追いかけ回されてたんだよ!」 「そうか、ご苦労だな」 「苦労しまくったわ!? 装備の内3割が役に立たねぇんだぞ!? 普通に三、四百年クラスの実力だぞ、あんなん」 「どうにも適性が高かったらしくてな。既にあいつを噛んだ“親”よりも強いらしい」 「…………バケモンか、お前の従姉妹は」 「名実共にな。しかし、よく逃げ切れたな。一度くらいは捕まるかと思ってたんだが」 「はっ、なめんな。っつーか、そう思ってたんならちっとは手ぇ貸せよ」 「いやなに、邪魔すると後が怖いからな。俺はお前程頑丈ではないんだ」 「よく言うぜ、ったく」 「許せ。今度夕飯でも奢るから、それでチャラにしてくれ」 「なら寿司奢ってくれ」 「回転寿司でいいならな」 「ちっ。まあ、それでもいいや。じゃあ、今度な」 「ああ。それはともかく、明日の準備は出来てるのか?」 「準備? 何のだ?」 「…………。明日は何月何日だ?」 「えーっと……おぉ! 12月31日、大晦日か」 「そうだ。大晦日は忙しいだろう、色々と」 「ああ、確かにな。色々と忙しいわな」 「で、準備は出来てるのか? 聞くだけ無駄な気もするが」 「ぐ……。い、いいんだよ。 俺はその気になれば道具無しでもなんとかなるからな」 「いや、無理だろう。一晩中、身一つでは、途中で力尽きる」 「う……。いやな、わかってはいるんだよ。けどな、その、先立つものがな」 「ああ、金が無いのか」 「そのとおり」 「ふむ。……試作品でよければ分けてやれるが」 「マジ!? 是非分けてくれ!」 「わかった。明日現場に持って行こう」 「サンキュー。本気で助かるわ」 「ああ。…………まあ、“博士”からの試供品なんだがな」 「おい!? 今ぼそっと何言った!?」 「では、また明日」 「うおぉぉぉぉい!?」 PR |
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