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蒼夜の混沌とした頭の中を徒然に書き綴るぺぇじ
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土砂降りの雨。

我らは黄泉への旅路を逝く。

空を覆うは灰色の雲。

暗色の空に響くは、哀しみを乗せた鎮魂歌。

朗々と響く鎮魂歌に送られて、我らは重い重い足を引きずり前へと進む。

いつか天に昇る日を夢見て、屍共は前へと進む。

歩けど歩けど目的地には近付かず、時すらも動くこともなく。

終わりを求めて、始まりを求めて、我らは唯唯歩き続ける。

いつか訪れる審判の時まで。
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 天まで届く高き山。

 白雲のかかりしその中腹に、口を開けるは暗き穴。

 右の手には闇を照らす灯を。

 左の手には闇すら吸い込む黒き宝石を。

 持ちいて進むは一人の旅人。

 その身に抱くは勇気と畏怖、祈りと渇望、希望と狂気。

 渦巻く心をその意でねじ伏せ、旅人は闇を進む。

 闇の最奥に何があるのか知っているように。

 何がいるのか祈るように。

 一歩進むごとに心は闇に蝕まれる。

 勇気は萎え、希望は枯れ、祈りは消える。

 それでも旅人は止まらない。

 足を進めるのは、内に荒れ狂う渇望故に。

 その渇望が己を滅ぼすと知っていても、旅人の足は止まらない。

 己が破滅よりも、求める渇望がある。

 果たされるべき約束がある。

 芯に求めるものを秘め、旅人は歩を進める。

 彼の者の行く手に待ち受けるは幸福な希望か。

 破滅的な絶望か。

 あるいは――――

 廻る、廻る、歯車が廻る。

 大きい歯車。小さい歯車。正しい歯車。歪な歯車。

 廻り、廻り、世界を動かす。

 磨耗する、磨耗する、歯車は磨耗する。

 一つ廻れば軋みをあげる。

 一つ廻れば罅割れる。

 一つ廻れば砕け散る。

 磨耗して、それでも廻り続ける歯車は、いつしか終わりの時を迎える。

 廻る廻る歯車が、壊れ壊れて動かなくなる。

 歯車は止まり、世界は澱み、緩慢に滅びへと向かう。

 滅びを止めるは新たな歯車。

 滅びを止めよ、滅びを止めよ。

 汝ら、その身を生贄とし、滅びを止めよ。

 選ばれし歯車は十と三。

 しかして世界は救われる。

 忘れるなかれ、忘れるなかれ。

 この世界は、礎の上に成り立っていることを。

 忘れるなかれ、忘れるなかれ。

 もしも忘るることあらば、再び歯車は崩壊する。

 刻め、刻め、誓いを刻め。

 世界に、己に、深く深く刻み込め。

 決して忘るることなかれ、と!

 夢の国。

 異界への扉。

 異なる世界。

 繋がりの輪。

 汝、求めるならば。

 現世への未練を絶て。

 黒の神父。

 無貌のモノ。

 千の異形。

 界の狭間。

 黒き多面体を探せ。


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